▼ ニュースのポイント
①アラヤがAIで河川水位を高精度に推定する技術を開発。
②AIモデルを構築する際に、不足データをCGで増強。
③このAIモデルにより、プラスマイナス3.6cmの誤差での水位推定を実現した。
AIを活用した河川監視へ
AIの技術開発とソリューション提供を行うアラヤは8月6日、4Kカメラの画像から河川の水位を推定するAIモデルを構築し、水位をプラスマイナス3.6cmの誤差で推定できたと発表した。
同社は2021年1月より実施された栃木市の防災分野における実証実験に技術協力として参加し、今回の水位の推定を実現した。
CG画像を制作してデータを増強
今回、同社では、ピクセル単位で何が写っているかを分類する深層ニューラルネットワークの技術を利用して水位を推定した。この際、不足データをCGで増強してAIを構築した。
一般的に、AIを高精度に構築するには、さまざまな水位の画像が必要となる。だが、今回実施された実証実験のデータ取得期間では天候変動が少なく、水位のバリエーションも少なかったという。
そこで同社では、データを増強するために、実写画像をベースにさまざまな水位を再現したCG画像を制作し、これを利用して高精度なAIモデルの構築を実現した。
このAIを用いて、3つの地点で水位を測定したところ、2地点の水位をプラスマイナス3.6cmと3.74cmの誤差で推定することに成功したという。
また、残る1地点ではプラスマイナス15.32mの誤差があったが、精度低下の要因を特定できたとしている。
(画像はプレスリリースより)
アラヤ ニュースリリース
https://www.araya.org/publications/news20210806/▼ 会社概要
アラヤは、ディープラーニング事業、エッジAI事業、自律AI事業などを行っている。
社名:株式会社アラヤ
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