▼ ニュースのポイント
①オムロンが基板外観検査装置「VT-S10シリーズ」を8月5日からグローバルで発売。
②今回発売される装置は、業界初の撮像技術とAIを搭載。
③これにより電子基板の外観検査をスキルレスに自動化し、検査正答率も大幅に向上させる。
検査難度の高まりでスキルレス化が急務
オムロンは8月5日から、業界初の撮像技術とAIを搭載した基板外観検査装置「VT-S10シリーズ」をグローバルで発売する。同装置では、検査難度が高まる電子基板の外観検査を、スキルレスに自動化するとしている。
近年需要が急増している電子基板は、高密度化、微細化され、また自動運転などにも使用されることから、品質要求も一段と高まり、検査難度が上がっている。このため、従来の基板外観検査装置では、はんだ形状の的確な撮像が難しく検査範囲や項目に限界が出てきた。
加えて新型コロナウイルスと製造現場の熟練者不足なども影響し、外観検査装置の設定・立ち上げ時における熟練者の経験・技能のスキルレス化が急務となっていた。
照明の自動制御で設定工数70%削減
今回の基板外観検査装置は、同社独自の撮像技術で、検査対象基板の部品やはんだ形状などの特徴に合わせて、検査時の照明の照射角度、色、光量を自動で最適制御する。これにより、設定工数を約70%削減するとしている。
また、同社が培ってきた画像処理ノウハウとはんだ検査への知見を学習させたAIを搭載し、これまでは人の感性に頼ってきた検査も自動化でき、検査正答率も大幅に向上させるという。
(画像はプレスリリースより)
オムロン ニュースリリース
https://www.omron.com/jp/ja/news/2021/08/c0802.html▼ 会社概要
オムロンは、工場の自動化を中心とした制御機器や、駅の自動改札機など、オートメーションのリーディングカンパニー。約120の国と地域で商品やサービスを提供している。
社名:オムロン株式会社
代表取締役:山田 義仁
所在地:京都市下京区塩小路通堀川東入