▼ ニュースのポイント
①アニメ業界では背景を描く人が不足し、制作が逼迫している。
②この課題解決に向け、ラディウス・ファイブがアニメ背景を生成する「Anime Art Painter」をリリースした。
③Anime Art Painterは、AIが30秒で4種類のアニメ調背景を生成する。
アニメ業界の課題を解決
クリエイティブやエンタメ業界向けにAIを提供するラディウス・ファイブは7月29日、AIを活用してアニメ用の美術背景を生成する「Anime Art Painter(アニメ アート ペインター)」をリリースした。
アニメの背景描画人材の不足に悩むアニメ業界の課題を解決するために開発したもので、アニメ以外にもイラスト、漫画、ウェブトゥーン、ゲーム、デザイン用途などでの利用を見込んでいる。
アニメ業界では現在、アニメの背景を描く人材が不足し、制作が逼迫しているという。
アニメ背景ができあがるまでの所要時間は、背景絵師の手描きの場合で数時間から数十時間、写真加工ソフトを利用した場合でも30分以上とされている。また、アニメ背景をアウトソースすると、数日の納期と数千円から数万円のコストがかかる。
30秒で4種類のアニメ調背景を生成
今回リリースされたAnime Art Painterでは、画像をアップロードしてから30秒ほどで、AIが4種類のアニメ調の背景を生成する。
AIの1回の処理で、水彩調とベタ塗り調のアニメ背景を2種類生成し、エッジを強調したフィルタ処理をかけると、よりアニメらしい背景を2種類生成する。さらに、デザイナーでなくとも簡単にアニメ背景を作ることができる。
同社は、このAnime Art Painterを圧倒的なコストパフォーマンスで提供するとしている。
(画像はプレスリリースより)
ラディウス・ファイブ プレスリリース
https://radius5.co.jp/press/20210729.php▼ 会社概要
ラディウス・ファイブはクリエイティブAIの研究開発や、エンタメ事業などを行っている。
社名:株式会社ラディウス・ファイブ
代表取締役:漆原大介
所在地:東京都新宿区新宿7丁目26-7 ビクセル新宿1F