▼ ニュースのポイント
① 東京ガスが住友商事と共同で水素利活用に向けた実証実験を実施へ
② 東京ガスが機器の運転や関連設備の施工などを行う予定
③ 標準スペックの水素吐出圧力2MPaから日本国内法規に準拠した1MPa未満に調整
住友商事と共同で水素利活用に向けた実証実験を実施
東京ガスがメガワット級固体高分子型水電解装置を使用し、住友商事と共同で水素利活用に向けた実証実験を実施すると、7月7日に発表した。
同メガワット級固体高分子型水電解装置はITM Power plcが開発したもので、2018年に住友商事がITM Powerと戦略的パートナーシップを締結し、日本市場に導入するための取り組みを続けてきた。再エネ由来の電力を用いた水電解装置により製造される水素は、製造過程でCO2を排出しないグリーン水素であることから、脱炭素社会の実現に向けて世界から水電解装置の大型化に注目が集まっている。
同実証実験では東京ガスが水電解装置の設置し、さまざまな運転環境下でオペレーションを実施していく予定。最新の水電解装置の性能把握に加え、大型水電解装置導入に向けたノウハウを蓄積のために、機器の運転や関連設備の施工などを行っていきます。
水素吐出圧力2MPaから1MPa未満に調整して納品
同実証実験の実施前には、住友商事が同固体高分子型水電解装置の標準スペックとなる水素吐出圧力2MPaから、日本国内法規に準拠した1MPa未満に調整し、2022年6月に東京ガス横浜テクノステーションに納品する予定。日本で初めて海外製の大型水電解装置を使用した運転検証になっていく。
使用される同固体高分子型水電解装置の機種名は「HGas3SP」、水電解方式は固体高分子型、水素製造能力は30.9kg/h、入力電源は2.0MWとなる。
(画像はプレスリリースより)
東京ガス プレスリリース
https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20210707-02.html東京ガスのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000569.000021766.html▼ 会社概要
東京ガスは、東京ガスグループの経営ビジョンである「エネルギーとソリューションを暮らし、都市、地球の未来に」のもと、都市ガスや電気の製造・供給・販売を行うほか、エンジニアリングソリューション事業や情報処理サービス事業などを展開。海外においては上流事業、中下流事業も展開している。
会社名:東京ガス株式会社
代表取締役社長:内田 高史
本社所在地:東京都港区海岸1-5-20