▼ ニュースのポイント
①花王が棚割り業務の効率化に向け「AI自動棚割り生成アルゴリズム」を使った実証実験を開始。
②同アルゴリズムは、人が作成した棚割りの基本パターンを基に、拡大・縮小パターンを自動で作成。
③将来的には地域特性などにも合わせることができるようAIを進化させる考え。
AI活用で棚割り業務を効率化
花王は7月8日、花王グループカスタマーマーケティングとエル・ティー・エスが共同開発した「AI自動棚割り生成アルゴリズム」による実証実験を7月より開始したと発表した。
商品棚のどこに何を配置するかという棚割りは、売上につながる重要な業務として、人が経験に基づいて数多くのパターンを作成し、時間をかけて行っている。このため販売店・メーカー・ベンダーにとっての業務負担が大きいという。
そこで同社では、棚割り業務の効率化を目指し、今回のアルゴリズムを共同開発した。
店舗の規模に合わせて拡大・縮小パターンを自動作成
同アルゴリズムは、人が作成した棚割りの基本パターンを基にしたもので、商品構成や配置に準拠しながら、店舗の規模に合わせて拡大・縮小パターンを自動で作成できるという。
同社では、このアルゴリズムを活用することで、棚割り作業の最大60%削減を見込み、今回の実証実験における検証で、さらなる改善と効率化を目指す。
また将来的にはAIを進化させ、店舗周辺の地域特性や客の購買行動の変化を検知し、より効果的な棚割りを自動生成する考えだ。これにより、さらなる業務効率化と売り場生産性の向上を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)
花王 ニュースリリース
https://www.kao.com/jp/20210708-001/▼ 会社概要
花王は、「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」分野の一般消費者向けコンシューマープロダクツを展開。ケミカル事業では産業界向け製品を展開している。
社名:花王株式会社
代表取締役:長谷部 佳宏
所在地:東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
▼ 会社概要
花王グループカスタマーマーケティングは、花王株式会社と関連会社のコンシューマープロダクツ事業における製品の販売を行っている。
社名:花王グループカスタマーマーケティング株式会社
代表取締役:竹内 俊昭
所在地:東京都中央区日本橋小網町8-3
▼ 会社概要
エル・ティー・エスは、ロボティクス・AI・ビジネスプロセスマネジメントの活用により、企業変革と働き方改革の促進支援を行っている。
社名:株式会社エル・ティー・エス
代表取締役:樺島 弘明
所在地:東京都新宿区新宿二丁目8番6号