▼ ニュースのポイント
① CO2を吸収・固定化させて製造する技術開発に、鹿島建設と共同で取り組む
② 本格的に商品化することに向けてCO2固定量をさらに増加させる技術の開発を推進
③ 生産活動をしながらCO2を削減していく「植物のようなコンクリート」の提供へ
CO2を吸収・固定化させて製造する技術に取り組む
東京ガスがCO2吸収型コンクリート「CO2-SUICOM(R)」の製造を開始したと、7月7日に発表した。
東京ガスは鹿島建設などが開発した「CO2-SUICOM(R)」を、都市ガス機器利用時の排ガスに含まれるCO2を吸収・固定化させて製造する技術開発に、鹿島建設と共同で取り組むことに合意。今後、本格的に商品化することに向けて、CO2固定量をさらに増加させる技術の開発を進めるなど、日本国内のCO2排出総量の削減と、脱炭素社会の実現に寄与していく。
生産活動をしながらCO2を削減していく有望な技術
コンクリートへのCO2固定化は、気候変動対策の一つとして有望な技術とされており、今回の技術開発では、コンクリートブロック1立方メートルにつき、およそ300キログラム(0.3トン)のCO2削減を実現する。これにより、生産活動をしながらCO2を削減していく「植物のようなコンクリート」の提供を目指す。
東京ガスと鹿島建設は、東京ガス千住テクノステーションにおいて地先境界ブロックの試験製造を行い、排ガスに含まれるCO2の吸収・固定化ができることを確認。東京ガス日立LNG基地の外構工事に導入している。
(画像はプレスリリースより)
東京ガス プレスリリース
https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20210707-01.html東京ガスのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000570.000021766.html▼ 会社概要
東京ガスは、東京ガスグループの経営ビジョンである「エネルギーとソリューションを暮らし、都市、地球の未来に」のもと、都市ガスや電気の製造・供給・販売を行うほか、エンジニアリングソリューション事業や情報処理サービス事業などを展開。海外においては上流事業、中下流事業も展開している。
会社名:東京ガス株式会社
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