▼ ニュースのポイント
①Automagiと東急建設が「シールドマシンAI掘進システム」を開発。
②トンネル工事に使用するシールドマシンの操作にAIを活用。
③超軟弱な粘土質の層でも掘進制御が可能。
作業所の特性に適応したAIへ進化
自然言語解析や画像・映像解析といったAIソリューションを提供するAutomagiは、ICTの積極活用を行う東急建設と、トンネル工事に使用するシールドマシンの操作をAIで支援する「シールドマシンAI掘進システム」を開発したと、6月2日に発表している。
同システムは、シールドマシンの掘進制御で重要な切羽の圧力調整と機体の方向制御をAIが自動で行う。
制御支援モード・自動制御モードを搭載
システムは、シールドマシン掘進中のさまざまな計測データの取り込みと学習により最適な制御量を予測する「AI予測システム」と、予測した制御データを可視化しシールドマシンに伝送する「AIアシストツール」で構成されている。
高い予測精度を誇るシステムには2つのモードを搭載。AIから出力された予測値を確認しながらオペレーターが操作する「制御支援モード」と、AIが自ら制御を行う「自動制御モード」がある。
システムの管理画面はグラフや大きな数値でわかりやすくレイアウトされ、オペレーターや地上の職員がパソコンや遠隔操作などで各種データをリアルタイムに確認できる。昼夜施工における作業の引き継ぎにも活用可能である。
これまでオペレーター個人の経験と技能に依存していた掘進制御は、シールドマシンが沈下しやすい地盤や切羽の圧力が変化しやすい超軟弱な粘土質の層であっても有効であることが確認されている。
(画像はAutomagiホームページより)
Automagiのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000012535.html▼ 会社概要
Automagiは、AI、知識データベース、機械学習ソリューションや通信キャリア・大手企業向け大規模ユーザシステム、自社開発ノウハウを活かした最先端のIoT・M2Mソリューションの開発・提供事業のほか、海外技術企業の日本市場開拓サポートも手がけている。
社名:Automagi株式会社
代表取締役:野呂 堅太郎
所在地:東京都港区赤坂1-9-13