▼ニュースのポイント
①パナソニック システムソリューションズ ジャパンと行政システムが共同で実証実験を実施。
②事前投票所の混雑状況を可視化することが目的の実証実験であった。
③目視でカウントした待機人数と自動計測した待機人数に相違がなく、投票所現場職員の負担を軽減し、リアルタイム性を向上させることが可能であることがわかった。
15日間の実証実験
5月19日、パナソニック システムソリューションズ ジャパンは行政システムと共に、2021年4月9日から4月24日の期間、実証実験を実施していたことを発表した。
この実証実験は、長野県の「参議院長野県選出議員補欠選挙」の期日前投票期間中、パナソニック システムソリューションズ ジャパンが提供するAI画像センシング技術を活用し、投票所の混雑状況を可視化するというものであった。
同実証実験は長野市役所と長野市選挙管理委員会協力で実施していた。
投票促進と感染リスク対策
選挙の投票所においては、有権者による投票を促進したい一方で、新型コロナウイルス感染症をはじめとした感染症への感染リスク対策が必要になる。
感染リスク対策として、行政システムは投票所の混雑状況を職員へ配信し、自治体のホームページなどにその情報を反映させることが可能な「OTAZKA投票所混雑状況配信システム」を提供してきた。
しかし、このシステムでは投票所の現場職員が待機人数を数えて配信しなくてはならないため、更新作業の負担やリアルタイム性の課題などクリアしなければならないポイントがあった。
今回の実証実験では、パナソニック システムソリューションズ ジャパンの「人密集度可視化ソリューション」を活用し、投票所の待機列付近にネットワークカメラを設置して、カメラに写った人数を自動的にリアルタイムで計測した。
システムの認識精度を検証するため、目視での人数カウントも行われた。
その結果、目視でカウントされた人数と自動計測された人数に相違がないことが確認できた。
このことから、OTAZKA投票所混雑状況配信システムと人密集度可視化ソリューションが融合されることによって、投票所現場職員の負担を軽減し、リアルタイム性を向上させることが可能であることがわかった。
(画像はプレスリリースより)
パナソニック システムソリューションズ ジャパン プレスリリース
https://news.panasonic.com/jp/topics/204242.html▼会社概要
電気や通信、電子機械器具の製造から販売、レンタルを手掛ける企業。光学や精密機械器具の販売や製造、システムの開発、ソフトウェアの開発なども行っている。
2020年からは現場センシングソリューション事業に注力している。
会社名:パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
代表取締役社長:片倉 達夫
所在地:東京都中央区銀座8丁目21番1号 汐留浜離宮ビル