▼ ニュースのポイント
①NTTコミュニケーションズが、セキュリティリスクを可視化する技術「OsecT(オーセクト)」の実証実験を開始。
②実証実験でのトライアル利用者を募集、導入から運用まで無償でサポート。
③ネットワークからデータを収集・蓄積・分析、明確なセキュリティ対策。
制御システムの新たなセキュリティ技術創出へ
ICTの活用による利用者の経営課題の解決やスマートな社会の実現に取り組むNTTコミュニケーションズは、制御システムに影響を与えることなくセキュリティリスクを可視化する技術「OsecT」の実証実験を2021年7月1日より開始すると、5月24日に発表している。
実証実験の目的は、機能性や操作性などの課題について商用化に向けた利用者からのフィードバック。国内に制御システムを持つ製造業・インフラ事業者を中心にOsecTのトライアル利用者を募集している。導入から運用までNTT コミュニケーションズが無償でサポートする。
高い精度でセキュリティリスクを可視化
OsecTは、制御システムのネットワークからデータを収集・蓄積・分析し、構成する機器や通信状況とセキュリティ上の脅威や脆弱性など、安全上のリスクを可視化する技術。データ収集を行う「OsecTセンサー」は、設定が不要なので制御システムを稼働したまま導入できる。
ネットワークの可視化により、セキュリティを強化すべき通信箇所や機器が明確となりセキュリティ対策を効果的に行える。また、異常検知技術を実装しているため、検知が難しかったセキュリティリスクを高い精度で可視化し、迅速に対応できる。
リモート環境からの利用も可能
OsecTはクラウド上で提供されているので、リモートでの利用が可能。OsecTセンサーがデータの受け取りのみを行い、製造ラインの制御情報など機微データはクラウド上にアップロードされない。
同実証実験は7月1日から2022年2月28日まで行われる。NTTコミュニケーションズは結果を踏まえOsecTの改善に取り組み、2021年度中の商用化を目指している。
(画像はプレスリリースより)
NTTコミュニケーションズのプレスリリース(@Press)
https://www.atpress.ne.jp/news/259995▼ 会社概要
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