▼ ニュースのポイント
①大成建設とソフトバンクが、東京ー大阪間で細胞培養のピペット作業における遠隔操作の実証実験を実施。
②遠隔操作には大成建設の「細胞培養向けピペット作業遠隔操作システム」とソフトバンクの5Gを活用。
③実証実験では、遠隔操作の低遅延化と詳細な操作データの取得に成功した。
5Gとロボットアームを活用
大成建設とソフトバンクは5月10日、細胞培養のピペット作業において、東京ー大阪間で5Gとロボットアームによる遠隔操作の実証実験を実施し、成功したと発表した。
日本国内では現在、再生医療の急進で細胞培養の需要が急拡大している。
だが細胞培養の作業は、特殊な環境下で長時間・長期間にわたって行う必要があるため、人材不足となっている。また細胞培養のピペット作業では、培養士の熟練度によって細胞培養の品質が異なるため、熟練培養士の操作をデータ化することが必要となっていた。
詳細な操作データも取得
今回の実証実験はこれらの課題解決に向け実施された。実証では、大成建設が開発してきた「細胞培養向けピペット作業遠隔操作システム」とソフトバンクの5Gを活用し、東京からの動作指示による遠隔操作で、大阪でのピペット作業が行われた。
実証の結果、5Gの活用により、東京からの動作指示は低遅延で、大阪にある細胞の様子を高画質映像で確認しながら、緻密なピペット作業を正確に行うことができたという。
また、今回の実証により、ロボットアームやピペットの遠隔操作データを詳細にリアルタイムで記録・蓄積できたとしている。
(画像はプレスリリースより)
大成建設・ソフトバンク プレスリリース
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2021/210510_8133.html▼ 会社概要
大成建設は大手総合建設会社で、ソフトウェアの開発も行っている。
社名:大成建設株式会社
代表取締役:相川善郎
所在地:東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル
▼ 会社概要
ソフトバンクは、移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供を行っている。
社名:ソフトバンク株式会社
代表取締役社長:宮川 潤一
所在地:東京都港区海岸一丁目7番1号