▼ ニュースのポイント
① 自動運転におけるITS Connect路車間通信システムの有効性を確認
② V2X(Vehicle to Everything)の1つとなっている運転支援システム
③ 信号残時間情報や予定信号情報から「ジレンマゾーン」の回避も
V2Xの1つで運転を支援するシステムの有効性を確認
ITS Connect推進協議会が、3月25日と26日に開催された「SIP第2期自動運転 中間成果発表会」で、自動運転におけるITS Connect路車間通信システムの有効性を確認したと発表。その内容などを4月27日に発表した。
ITS Connect技術は見通しが悪い交差点等において、道路に設置された路側インフラ設備との無線通信(路車間通信 V2I)などにより得られる情報を、ドライバーに知らせる運転支援システムで、V2X(Vehicle to Everything)の1つとなっている。
ITS Connect推進協議会は同システムを、路側インフラ設備との通信で信号灯色情報などが認識できるか、臨海副都心地域と羽田空港地域において実証実験を実施。自動運転車の車載カメラだけでなく、通信を活用することで信号情報の把握の二重化を確認した。
信号残時間情報や予定信号情報でジレンマゾーンの回避も
「SIP第2期自動運転 中間成果発表会」ではほかにも、同実証実験を通じて通信で得られる信号残時間情報や予定信号情報から、黄色信号で通過若しくは停止かの判断にドライバーが迷う場面「ジレンマゾーン」の回避が可能と報告された。
また、同発表会では自動運転へのさらなる課題として、「自動運転搭載車両と非搭載車両の混在」や「歩行者・自転車への対応」を挙げている。
この課題解決のためにITS Connect推進協議会は、「ITS Connectシステムの活用による混在交通下でのスムースで安全な自動運転への貢献」や、「歩行者・自転車向けITS Connectシステムの展開」をするべく、各関係機関・団体などと連携して進めていく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)
ITS Connect推進協議会 プレスリリース
https://www.itsconnect-pc.org/ITS Connect推進協議会のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000062864.html▼ 会社概要
ITS Connect推進協議会は運転支援システム技術の検討と、運用支援を行うことで安心・安全な交通社会の実現を目指している。
協議会名:ITS Connect推進協議会
代表幹事:山崎 大
所在地:東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル