▼ ニュースのポイント
①IDCのIoT/OTセキュリティー対策調査結果によると、IoT/IIoT、OT関連のセキュリティー事件・事故を経験した企業は36.4%。
②約半数の企業はセキュリティー対策を不十分と認識している。
③セキュリティー導入への課題では、経営と現場の人材リソースに関わる課題が上位を占めた。
36.4%の企業がセキュリティー事件・事故を経験
IT専門調査会社IDC Japanは4月27日、国内企業443社を対象に実施したIoT/IIoT(Industrial Internet of Things)、OT(Operational Technology)システムのセキュリティー対策実態調査の結果を発表した。
これによると、IoT/IIoT、OTシステム特有のセキュリティー事件・事故を経験した企業は36.4%で、前年の34.4%から改善が見られず、セキュリティー事件・事故の常態化が窺える結果となった。また、事件・事故で最も多かったのは「外部ネットワーク接続部分」だった。
セキュリティー導入には経営・現場の人材リソースが課題
セキュリティー対策について、約半数の企業は不十分と認識する一方で、19%の企業は導入や強化を計画していないと回答し、導入への課題があることが判明した。
セキュリティー導入への課題では、「予算の確保」「導入効果の測定困難」などの経営に関わる課題や、「専門技術者の人材不足」「運営管理」「ユーザー教育」など現場の人材リソースに関わる課題が上位を占めた。
システムの投資額に対するセキュリティー投資の割合は、6割以上の企業が10%未満と回答し、半数以上の企業が2021年度も「増減なし」と回答した。
今回の調査結果を受け、同社のソフトウェア&セキュリティーのリサーチマネージャー赤間健一氏は、
企業は引き続き攻めのセキュリティー投資により経営リスクを低減し、経営基盤を安定化することが重要である。(プレスリリースより引用)
と分析している。
(画像はプレスリリースより)
IDC Japan プレスリリース
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