▼ ニュースのポイント
① NEXCO西日本イノベーションズと、各種変状をAIで自動検出する技術を開発
② 高速道路構造物にあるひび割れ画像1万枚、そのほかの変状画像3万枚を収集、AIが学習
③ Auto CIMAの撮影画像を入力することで自動検出が可能に
撮影画像から各種変状をAIが自動検出する技術
NEXCO西日本が高速道路構造物のひび割れを自動検出するAI技術を実用化すると、4月26日に発表した。
NEXCO西日本が管理する高速道路の約半数が開通から30年以上になっており、厳しい環境条件下で橋梁などの劣化していることや、インフラ長寿命化基本計画などに基づいた、法定点検を確実に実施すること、また点検しなければならない対象が増加する中で、現有人員の不足などがあり、ひび割れなどの各種変状をAIで自動検出する技術の開発が進められてきた。
NEXCO西日本は点検技術者による近接目視点検において点検支援技術を導入し、建造物点検の効率化を図りDX化を推進しているが、NEXCO西日本イノベーションズとともにさらなる技術開発を進め今回、同AI技術の実用化に乗り出す。
構造物にあるひび割れの検出率95%、的中率は95%に
同AIの構築においては、NEXCO西日本は管理している高速道路構造物にあるひび割れ画像1万枚、そのほかの変状画像3万枚を収集。点検スペシャリストが、画像内の変状箇所を特定し、AIにその特徴を学習させた。
その結果、Auto CIMAの撮影画像を入力することで、AIがひび割れや鉄筋露出、はく落跡などの変状を自動検出できるようになっている。
現在、構造物にあるひび割れの検出率95%、的中率は95%で、そのほかの変状は検出率93%、的中率は57%という結果になっており、変状の的中率の向上を目指して開発を継続している。
(画像はプレスリリースより)
NEXCO西日本
https://www.w-nexco.co.jp/NEXCO西日本のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000256.000016810.html▼ 会社概要
NEXCO西日本は、高速道路株式会社法に基づいて設立された特殊会社であり、西日本地域の高速道路や自動車専用道路などを管理・運営している。
社名:西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)
代表取締役社長:前川 秀和
本社所在地:大阪府大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンザ18階