▼ ニュースのポイント
①AIを活用して和牛を識別する技術を開発し、特許を取得。
②スマートフォンのカメラでスキャンするだけでデータを取得可能。
③農家の負担軽減につながるのではないかと期待されている。
これからの家畜管理が大きく変わるのではないかと期待
4月19日、華和結ホールディングスが投資や運営を行っている「AiBank.jp」が、AIを活用して和牛を識別する技術を開発し、特許を取得したことを発表した。
この技術によって、これまでの家畜管理方法が大きく変わるのではないかと期待が寄せられている。
AiBank.jpは世界最先端のAI技術を日本において展開するプラットフォーム。簡単に、そして迅速に高品質のAI製品を提供するプラットフォームとして、注目を集めている。
和牛の鼻紋に着目
そんなAiBank.jpが着目したのは和牛の鼻紋だ。
スマートフォンのカメラで牛の頭をスキャンすると、和牛の鼻を特定して鼻紋を採取。そのデータをデジタル識別情報として、データベースへ保管する。
和牛の個体識別を行う際にも、スマートフォンのカメラで和牛の頭をスキャンするとデータベースと照らし合わせ、自動で認証することができる。
この技術は独自開発したディープラニングアルゴリズムを活用したものであり、カメラの種類や光の加減などの影響を受けないところが特長のひとつだ。
また、子牛の時に採取した鼻紋と、その牛が成長してからの鼻紋を照合することもできる。
全て人の手で行ってきた
人には指紋があるように、牛などの動物には鼻紋がある。この鼻紋は個体ごとに異なるため、個体識別に使われている。
これまで行われてきた鼻紋の採取方法は、牛を保定し、ローラーで牛の鼻にインクを塗り、そこに和紙を当てて鼻紋をうつす方法が用いられてきた。
この作業は完全に人の手で行われており、時間と手間がかかることが大きな課題であった。また、データは紙で保管されるため、破損や紛失、偽造されるというリスクが懸念される。
それだけでなく、鼻紋の照合も目視で行われるため、誤差が生じやすいところも解決すべく課題であった。
(画像はプレスリリースより)
華和結ホールディングス プレスリリース(PR TIMES)
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中華圏交渉斡旋コンサルティングファームである「華和結Solution」、コンテンツ商社の「JCCD Studio」、中国富裕層をターゲットにした「明治観光倶楽部」、新規事業育成部門である「華和結 Incubator Lab.」の4つのブランドを柱に据え、日本と海外の橋渡しとなるサービスを展開する企業。
社名:華和結ホールディングス株式会社
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