▼ ニュースのポイント
①県立広島大学が農機具のシェアリングサービスを計画。
②令和3年度「スマート農業実証プロジェクト」に採択された。
③「AaaS」と定義し、農機具の所在や運用を一括管理。輸送やメンテナンスなどもサポートする。
令和3年度「スマート農業実証プロジェクト」に採択
4月21日、県立広島大学は農機具のシェアリングサービスを計画し、その計画が令和3年度「スマート農業実証プロジェクト」に採択されたことを発表した。
同大学は広島県と島根県の県境に位置する庄原キャンパスにおいて、AIやICT、ロボットなどを取り入れたスマート農業の実証実験を行ってきた。
今回スマート農業実証プロジェクトに採択された計画は、スマート農業の仕組みを活用したものである。
交通網のシェアリングサービスとして「MaaS(Mobility as a Service)」の実証が進んでいるが、今回の計画ではMaaSにおいて交通手段にあたる部分を農機具に置き換えて考えており、「AaaS(Agriculture as a Service)」と定義した。
中山間地域の農業課題を解決するため
庄原キャンパスのある中山間地域では過疎化が進んでおり、耕作放棄された農地も増えている。
このような労働力や農機具が不足している地域では、費用を抑えていかに効率よく農業を行うかが大きな課題となっている。
AaaSではクラウド上のシステムを活用し、GPSで点在する農機具の位置情報を取得して、運用と所在を一括で管理する。
複数のユーザーで農機具を効率よくシェアするため、ユーザーのニーズに合わせて、どの農機具をどのユーザーに送るのかマッチングを提案。
それだけでなく、農機具輸送のサポート、運用管理、メンテナンスなどを行い、シミュレーション評価も行う。
スマート農業に欠かすことができない、ドローンを活用した画像解析データの共有も行われる見通しとなっている。
(画像はプレスリリースより)
県立広島大学 プレスリリース
https://www.pu-hiroshima.ac.jp/▼ 大学概要
「地域に根ざした、県民から信頼される大学」を目指しており、実践力のある人材を育成し、地域に根差した高度な研究を推進している。大学資源を地域に提供することにより、積極的に地域貢献している。
法人名:広島県公立大学法人 県立広島大学
県立広島大学学長:森永 力
所在地(本部キャンパス):広島県広島市南区宇品東1丁目1番71号