▼ ニュースのポイント
① ガラスの表面反射を利用して画像を投射、その際の裏面反射が二重像の原因
② くさび型特殊ガラスが不要になり、コストを抑えることが可能に
③ 従来のフロントガラスが使用でき、車両組み立てライン以外での装着に期待も
表面反射を利用して画像投射することで二重像が発生
JVCケンウッドが、ヘッドアップディスプレイ(HUD)に従来の特殊ガラスを使わず、二重像を軽減する新技術を開発したと、4月9日に発表している。
HUDはADAS(Advanced Driver-Assistance Systems=先進運転支援システム)の1つとして普及が進むもので、ダッシュボードから画像をフロントガラスに投射し、ドライバーに必要な情報を表示。計器類を確認するために視線を下げることなく、各種情報が得られる。
今回、フロントガラスの表面反射と裏面反射の光路を最適にする技術によって、平行ガラスの表裏反射光の光軸を一致させる条件と、HUDとして必要な表示画像の位置・距離・画角等の条件をほぼ両立。従来の方式では、ガラスの表面反射を利用して画像を投射、裏面の反射が二重像の原因になっていたが、それを解消して人間の視覚特性上も違和感の少ないHUD表示を実現した。
くさび型特殊ガラスが不要でコストダウンにも
上記の裏面反射による二重像は、くさび型特殊ガラスを使用することで発生していたが、JVCケンウッドによる新たな技術ではこれが不要となり、HUDトータルシステムとしてコストを抑えることも可能になった。
これにより普及価格帯車両への適用も想定されるほか、従来のフロントガラスが使用できることで、車両組み立てライン以外での装着が期待されている。
(画像はプレスリリースより)
株式会社JVCケンウッド プレスリリース
https://www.jvckenwood.com/株式会社JVCケンウッドのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000045133.html▼ 会社概要
JVCケンウッドは、「感動と安心を世界の人々へ Creating excitement and peace of mind For the people of the world」を企業ビジョンとしており、神奈川県横浜市神奈川区に拠点を置き、映像機器・音響機器・無線機器・音楽映像ソフトメーカーの開発などを行っている。
社名:株式会社JVCケンウッド(英文名:JVCKENWOOD Corporation)
代表取締役会長:辻 孝夫
所在地:神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地