山陽自動車道で先行運用
3月31日、NEXCO西日本はAI画像処理技術を活用して道路情報を収集し、その情報を提供していくことを発表した。
先行運用される区間は、山陽自動車道の河内ICから広島ICまでの区間。
この区間では4月から運用スタートする。逆走や蛇行、低速走行などの検知可能な他の事象まで検知の拡大を検討するとともに、環境条件に応じて設定を最適化することも検討する。
今後は他の区間においても運用拡大する予定だ。
システムが検知してスタッフに知らせる
同社の道路管制センターは、24時間態勢で道路情報を収集し提供している。
従来は、同センターのスタッフがカメラを選択し、映像を目視することで道路の状況を確認していた。
今回の取り組みでは、既に高速道路に設置されているカメラ映像をAI画像処理装置に接続。
カメラ映像をAIが画像処理することによって、渋滞や落下物、事故、車両停止などの異常を迅速に検出し、スタッフに知らせる。これにより、より早く利用者へ情報を届けることが可能になるのである。
システムからの通知とスタッフの確認結果に差異が発生した場合、AI画像処理装置にフィードバックし再学習する。
先行運用区間でAI画像処理装置を継続的に学習させ検知精度の向上を図り、運用上の新たな課題を洗い出すことも目指している。
(画像はプレスリリースより)

NEXCO西日本 プレスリリース
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