官民連携のスマートシティ実現に向けた取り組みが始動
阪神阪急不動産株式会社(以下、阪神阪急不動産)、株式会社フォーシーカンパニー(以下、フォーシーカンパニー)、株式会社ビットキー(以下、ビットキー)、また大阪府や茨木市、箕面市などで構成される彩都(国際文化公園都市)建設推進協議会は12月3日、共同で「彩都スマートシティコンソーシアム」を設立したことを発表した。
今後はこのコンソーシアムを主体に、大阪府北部にあるニュータウンの彩都を舞台としたスマートシティの実現へ、必要な生活プラットフォームの構築に向けた活動を進めていく。
コンソーシアムの活動は、内閣府、総務省、経済産業省、国土交通省が運営する「スマートシティ官民連携プラットフォーム」に参画するもので、大阪府の「第四次産業革命に関連する先端技術等の実証実験」に対する補助金事業の採択も受けている。
マンション顔認証システムの実証実験を開始
取り組みの第1弾として、2020年12月から阪神阪急不動産が分譲したマンションなどで、ビットキーの技術を用いた自動ドアの非接触解錠を可能とする顔認証システムの実証実験を開始する。
マンションエントランス部に導入し、居住者が鍵を取り出すことなく、安全かつスムーズに入館できるようにするという。
また、専有部の玄関扉には、スマートフォンアプリで開閉できるスマートロックの設置を進め、居住者の利便性とともに、家事代行や宅配など外部サービス事業者へマンションエントランスと専有部玄関扉の時限パス、ワンタイムパスを発行、適切に出入りを管理し、不在時を含めて非対面かつ非接触でのサービス利用を実現させていく。
こちらは2021年2月以降にモニター募集を開始し、実証実験を展開していく予定とされた。
コンソーシアムにおける各社の役割は
「彩都スマートシティコンソーシアム」に参画する各社の役割も明らかにされている。阪神阪急不動産は、マンションや宅地戸建ての分譲事業といった住宅開発とともに、住民間のコミュニケーション活性化を図る「彩都スタイルクラブ」の運営を担う。
また、マンションなどの共用施設における相互利用、住民向けのコミュニティイベントの実施、地元農家と協働で行う米づくりなど、コミュニティ醸成に寄与する多様な取り組みを進めていく。
フォーシーカンパニーは、マンションコミュニティの育成コンサルティングなどで培われた実績を活かし、会員専用ポータルサイトのリニューアルで、相互利用できる施設利用のさらなる簡便化を図り、人々が集う機会を増やす支援を行う。さらに順次、さまざまなデジタル機能を付加し、会員だけでなく街全体のコミュニティ活動を活性化させ、つながりの維持継続をサポートしていくとした。
ビットキーは、テクノロジー企業として技術提供をメインに担当する。暮らしのコネクトプラットフォーム「homehub」を軸に、共用施設の顔認証スマートロックや、専有住居部へのスマートロック導入、共用設備の予約システム、生活利便サービスとの連携の仕組みなど、あらゆるサービスとモノがつながる次世代プラットフォームの基盤形成を担うものとする。
彩都(国際文化公園都市)建設推進協議会は、彩都のスマートシティ実現に向け、行政機関や公共交通事業者との調整窓口として全体を統括する。
コンソーシアムでは今後、2025年開幕の大阪・関西万博に向け、モビリティや決済サービスなどとの連携を含むさまざまなサービス拡充を検討しており、先進的デジタル技術を積極的に活用していきたいとしている。
より便利で安心、暮らしやすい近未来のスマートシティとして、先進的取り組みが注目される。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ビットキー プレスリリース
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