1年間の実証実験
3月1日、エヌ・ティ・ティ・ビズリンクは東日本電信電話、かながわ酪農業協同組合と共に、IoTカメラで取得した牛の映像データから異常や疾病を素早く検知するシステムを実現すべく、実証実験を行うことを発表した。
実験期間は今年の2月25日から来年の2月24日までの1年間。
かながわ酪農業協同組合は実験フィールドとしてIoTカメラを導入した農場を5カ所用意する。
東日本電信電話はICT技術面でのサポートを行い、エヌ・ティ・ティ・ビズリンクは動画像解析を担いICTの技術開発を行う。
後継者不足も課題のひとつ
神奈川県の牛乳生産量はなんと、全国第2位。しかし、県内で酪農に携わる人は高齢化し、酪農人口は減少傾向にある。
このような問題を解決する方法に、ICTの活用が注目されている。事実、東日本電信電話は昨年5月から牛を遠隔で見守るIoTカメラを導入することで、農場の見回り回数の削減や省力化をしてきた。
今回の実証実験では、そのIoTカメラで取得したデータをAI分析し、牛の健康状態などを検知するシステムをテスト導入する。
酪農経験が少ない人でも牛の状態を把握することができる環境を整備し、後継者育成や酪農業界の働き方改革へつなげることがこの実験の目的だ。
また、コスト面の検討も行い、導入しやすい価格での提供を実現したいと考えている。
(画像はプレスリリースより)
エヌ・ティ・ティ・ビズリンク プレスリリース
https://www.nttbiz.com/news/20210301/