列車混雑状況のリアルタイム計測を開始
東京メトロは3月1日、デプスカメラとAIを利用した列車混雑状況計測システムを鉄道業界で初めて開発したと発表した。
同社では、乗客の安心・快適な利用に向け、一昨年9月からこの列車混雑状況計測システムの実証実験を開始し、今回この技術検証を完了させた。
これにより、同システムを東京メトロ全線の複数駅に設置し、稼働準備が整った駅から順次計測を開始するとしている。今年度中に列車混雑状況のリアルタイム提供を目指す考えだ。
業界初の列車混雑計測システムとは
同システムでは、奥行き情報を取得する深度センサー内蔵のデプスカメラを使用している。
このデプスカメラをホーム端に1台設置し、駅を出発する車内の混雑状況を撮影。この映像の深度情報のテキストデータをクラウドサーバに送信し、それをAIが分析・解析することで、車内の混雑状況を号車ごとにリアルタイムに算出する。
AIを用いた同システムは、さまざまな車両や混雑状況に対応し、営業時間中の全時間帯を計測することができる。また、これまで人力で測定していた混雑率を上回る信頼性があるという。
(画像はプレスリリースより)
東京メトロ ニュースリリース
https://www.tokyometro.jp/