アルゴリズムの実証実験を完了
名古屋市の東邦ガスは2月10日、ガス管劣化予測アルゴリズムに係る実証実験の完了を発表した。
同社は約1年半前から、アメリカ・カリフォルニア州のFractaと、ガス管の劣化を予測するアルゴリズムの実証実験を実施してきた。
両社はこの実証で、AIを活用した世界初のガス管劣化予測・可視化アルゴリズムを構築。さらに、このアルゴリズムを活用することで、ガス管交換の投資対効果を高めることが確認できたとしている。
国内のガス事業者への展開を目指す
Fractaでは、AIに基づくインフラ劣化予測のソフトウェアを開発している。
今回のアルゴリズム構築には、Fractaの最新AI技術と、1000以上の環境データベース(地震、人口密度、交通量など)に加え、東邦ガスのガス管路、検査結果のデータ、維持管理のノウハウが活用された。
このアルゴリズムをガス管交換に活用することで、ガス管の材質などによっては、ガス管を埋設年の古い順に交換する手法に比べ約2倍の投資対効果があることが確認できたという。
東邦ガスでは、このガス管劣化予測アルゴリズムを今後の保全対策に活用する予定という。また、Fractaとともに、ガス管劣化予測の新技術として、国内のガス事業者への展開を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)
東邦ガス・Fracta ニュースリリース
https://www.tohogas.co.jp/