3社が連携して実施
2月9日、沖電気工業、日立製作所、KDDIの3社は5Gネットワーク障害時に自動復旧を行うシステムの有効性を確かめる実証実験を、先月25日からスタートしたことを発表した。
この実証実験は、「革新的AIネットワーク統合基盤技術の研究開発」の一環として行い、2023年以降に社会実装の実現を目指す。
結果報告は3月の総合大会にて
第5世代移動通信システム、通称「5G」はこれまでの通信システムに比べて、高速で大容量の通信が可能になり、低遅延の通信ができ、同時に複数の機器に接続することが可能になるというメリットがある。
5Gのインフラが発達することによって、現代日本におけるさまざまな課題を解決できるのではないかと期待が寄せられている。
多種多様なサービス提供に期待が寄せられる一方、5Gのネットワーク障害が起こることも想定されている。
また、多くのものとつながるということは、それだけネットワークが複雑化するということであるため、運用技術の確立や確かなネットワークの構築が必要だ。
今回の実証実験では3社が連携し、AIを活用して仮想化したネットワークを自動的に構築し、運用することを目指す。
これにより、ネットワーク障害をAIが検知した時、自動的にネットワークを再構築し、ボトルネックを解消できるのではないかと考えられる。
この実験成果は今年3月に行われる、電子情報通信学会が主催する総合大会において発表される見通しだ。
(画像はプレスリリースより)
沖電気工業 プレスリリース
https://www.oki.com/jp/press/2021/02/z20093.html