プロジェクトの結果を発表
1月26日、ヒューマノーム研究所はかねてより実施していた共同研究プロジェクト「サバ子ちゃんヘルスアップチャレンジ」の結果を発表した。
このプロジェクトはリサ・サーナとニューロスペース、同社の3社が共同で実施したものであり、デジタルデバイスを使って日常生活を検証するというもの。
どのような調査を行ったのか
「サバ子ちゃんヘルスアップチャレンジ」は8月10日から11月9日までの3カ月間調査を実施。
「Peer Ring」という女性特有のがんと向き合う人のために立ち上げられた会員制SNSの会員100名を対象に行った。同調査の参加者のうち、66%ががん治療中であり、34%が経過観察中であった。
この調査ではアンケートを参加者に、「Fitbit Inspire HR」で計測した活動量、睡眠時間や睡眠ステージなどの睡眠に関するデータ、日々の体調や主観的食事評価などのPeer Ringに投稿してもらった。
測定結果を調査すると共に、会員同士の交流活動調査も実施した。
一般的な女性と同程度の運動量をしているということが判明
調査の結果、参加者の1日平均歩数は9391歩で、「令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要」で公開された、女性の1日平均歩数5832歩を上回っていることが分かった。
また、少し息が上がる程度の運動時間は週平均236分であり、一般的な女性と同じくらい運動していることも明らかに。
Peer Ringは会員同士がSNS上で活発に交流している。今回のプロジェクトに関する情報交換も活発に行われていた。参加者のSNS活動と運動量の関係を検討してみると、投稿数が多い参加者は運動量が多い傾向が見られた。
ヒューマノーム研究所は「ヒューマノームラボ」という、デジタルデバイスやアンケートによる日常生活のデータを取得し、そのデータを統合解析後、参加者にレポートとして返すという活動を行っている。
「サバ子ちゃんヘルスアップチャレンジ」はこのヒューマノームラボのプロジェクト第2弾として実施された。
(画像はプレスリリースより)
ヒューマノーム研究所 プレスリリース
https://humanome.jp/female-specific-cancer-report/