▼ ニュースのポイント
①あいおいニッセイ同和損保が自然災害被災時における建物損害額可視化の取り組みを開始。
②人工衛星などから地球の表面を解析する「リモートセンシング」技術を活用。
③リモートセンシング技術と建物被害AI自動判読技術を組み合わせて建物損害額を可視化。
被災地域における屋根被害の調査を効率化
あいおいニッセイ同和損保は2月27日、人工衛星などから地表を解析する技術とAIを組み合わせ、自然災害被災時における建物損害額可視化の取り組みを2023年度から開始すると発表した。
損害保険業界では、2018年・2019年の風水害による保険金支払額が2年連続で1兆円を超し、特に強風による民家の屋根被害が多発している。屋根被害は高所での被害確認が必要なため、大規模な災害では調査に1カ月を要することもあり、調査の効率化・迅速化が求められている。
そこで同社と広島大学は、人工衛星などから地球の表面を解析する「リモートセンシング」技術の研究を進めてきた。また広島大学では、三浦弘之准教授が建物被害AI自動判読技術を開発している。
リモートセンシング技術×建物被害AI自動判読技術
今回の取り組みは、この2つの技術を組み合わせて建物損害額を可視化するというもの。これにより、損害調査開始を早め、保険金支払の迅速化、修理着工の早期化、罹災証明書の手続き迅速化を実現する。
同取り組みでは、激甚災害相当の強風被害や震度6弱以上の地震による複数地域の被害が発生した場合に、人工衛星画像や航空写真を入手して解析し、結果を活用するとしている。
(画像はプレスリリースより)
あいおいニッセイ同和損保 ニュースリリース
https://www.aioinissaydowa.co.jp/▼ 会社概要
あいおいニッセイ同和損保は、MS&ADインシュアランスグループの損害保険会社。
社名:あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
代表取締役:新納 啓介
所在地:東京都渋谷区恵比寿1-28-1