▼ ニュースのポイント
①チェック・ポイント・リサーチが2022年のサイバー攻撃トレンドのデータを公開。
②2022年は、1組織への週平均サイバー攻撃数がグローバルで前年比38%増となった。
③特に保健医療機関への攻撃数が増え、前年比で74%増加した。
1組織への週平均サイバー攻撃数、グローバルで前年比38%増
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの脅威インテリジェンス部門、チェック・ポイント・リサーチ(略称CTR)は1月16日、2022年のサイバー攻撃トレンドに関するデータを発表した。
これによると、2022年の1組織への週平均サイバー攻撃数は、グローバルで前年比38%増の1,168件、日本では29%増の970件となった。
2022年に世界で最も攻撃を受けた業界は前年比43%増の「教育・研究」分野で、1組織が受けた週平均攻撃数は2,314件だった。コロナ禍による急速なデジタル化で、十分な準備ができていなかったことが主な原因だった。
2番目に攻撃数が多かったのは「政府・軍関係」、次いで「保健医療業界」となり、「保健医療業界」は前年比で74%も攻撃数が増加していた。
保健医療業界では、サイバーセキュリティ・リソースが乏しい病院が標的にされ、健康保険情報やカルテ番号、社会保障番号などが狙われた。ランサムウェア犯罪組織は、これらの情報を用いて患者を直接脅迫し、支払を要求することさえあった。
2022年のサイバー攻撃トレンド
CTRでは2022年のサイバー攻撃トレンドを3つ挙げている。1つ目は、ランサムウェアのエコシステムが進化し、より小規模・俊敏化したハッカー集団やランサムウェア集団が増加したこと。
2つめは、リモート勤務で使用されるTeams、Slack、Google Drive、OneDriveなどのビジネスツールが標的にされ、フィッシング攻撃に拡大していること。3つめは学術機関が狙われたことで、コロナ禍による環境変化が影響していた。
CTRでは、サイバー脅威から身を守るためには、「検知」より「予防」が重要としている。
(画像はプレスリリースより)
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ プレスリリース
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チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、世界各国の政府機関や企業など全ての組織にサイバーセキュリティソリューションを提供するリーディングカンパニー。
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