▼ ニュースのポイント
①エルピクセルが胸部X線画像の読影診断支援ソフトウェアEIRL Chest Screeningの新モデルを発売。
②同ソフトウェアでは、新たに浸潤影、無気肺、間質性陰影の3つの異常陰影領域の検出が可能。
③専門医で11.1%、経験5年未満の非専門医で15.5%検出度が上がることが認められている。
3つの異常陰影領域を検出する機能を追加
エルピクセルは1月10日、胸部X線画像の読影診断支援ソフトウェアEIRL Chest Screeningに新たな機能を追加した新モデルを発売した。新モデルでは、浸潤影、無気肺、間質性陰影の3つの異常陰影領域を検出することができる。
胸部X線検査は比較的簡便で、病院での最初の画像検査では欠かせない項目となっている。だが、撮像された画像の診断・読影数の増加に伴い医師の負担が増大し、医師の見落としリスクも増している。そこで同社では、医師の見落としリスクを低減すべく、新機能を追加することとした。
ソフトウェアEIRL Chest XRを採用
従来のEIRL Chest Screeningは、肺結節候補域を検出するEIRL Chest Noduleと5つの計測機能を持つEIRL Chest Metryの二つのソフトウェアを統合した製品だった。
今回の新機能は、従来のEIRL Chest Nodule(肺結節候補域を検出)を、EIRL Chest XRに代えることで追加されたものという。EIRL Chest XRでは、結節影、浸潤影、無気肺、間質性陰影を検出することができる。
今回のソフトウェアでは、医師が単独で読影した場合に比べ、専門医で11.1%、経験5年未満の非専門医の場合で15.5%検出度が上がることが認められている。また、読影試験の診断性能を表すJAFROC解析でも、同ソフトウェアを併用することで専門医の診断精度が向上することが認められたとしている。
(画像はプレスリリースより)
エルピクセル プレスリリース
https://lpixel.net/news/press-release/2023/10734/▼ 会社概要
エルピクセルは、AI技術を応用した高精度のソフトウェアを開発し、AI画像診断支援技術「EIRL」や、創薬に特化した画像解析AI「IMACEL(イマセル)」を軸に事業を展開している。
社名:エルピクセル株式会社
代表取締役:島原佑基
所在地:東京都千代田区大手町1丁目6-1 大手町ビルヂング