▼ ニュースのポイント
①HarvestXがイチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」を発表。
②自動授粉・収穫、高い拡張性を実現する新型ロボット「XV3」を活用。
③2023年夏「HarvestX」の機能を順次提供、2025年に完全自動化へ。
ロボット×AIで授粉・モニタリング自動化
農業機器の開発・販売事業を行うHarvestXは、新型ロボット「XV3」の開発と、2023年夏よりイチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」を順次提供していくことを12月21日に発表している。
同ソリューションは、植物の管理・授粉・収穫といったイチゴの生産過程を自動化して安定した生産を実現する。
栽培環境の制御・生育予測が可能
ロボットによる自動授粉は、精度の高い授粉を実現していることが実証実験で検証されている。環境に左右されやすいハチに比べ27.8%も精度が高く、奇形果の発生軽減や果実の収穫量向上も期待できる。
また、ハチの死骸放置による病害リスク、作業者のハチ刺されなどの労災リスク防止など、工場内の衛生環境の整備にもつながる。
ロボットが収集した工場内のさまざまなデータから、苗の生育状態の分析や収穫日・収穫量の予測を自動化。最適な栽培環境の制御と生育予測を行うことが可能になり、果実の収穫量が増え安定した出荷ができる。収穫作業もすべて自動化され人件費の削減となる。
教育コスト、生産コスト削減
イチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」の要は新型ロボット「XV3」。植物工場内を自動走行する「XV3 Cart」と、データ収集用センサーや作業用ロボットアームを搭載した「XV3 Unit」の2つで構成され高い拡張性がある。
2023年夏より「HarvestX」のデータ収集・自動授粉・自動収穫機能を提供し、翌年には栽培支援機能を追加、2025年に完全自動化の実現を目指している。
(画像はプレスリリースより)
HarvestX プレスリリース
https://harvestx.jp/news/20221221/▼ 会社概要
HarvestXは、植物工場向けの授粉・収穫ロボットの開発・販売を展開する東京大学発スタートアップ企業。持続可能な農業の実現に向け、ロボティクスやAI技術を活用したソリューションを開発・提供する。
社名:HarvestX株式会社
代表取締役:市川 友貴
所在地:東京都文京区本郷7丁目3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ216