▼ ニュースのポイント
①日立製作所がJR東日本と鉄道設備の早期復旧AI支援システムを実用化した。
②同システムでは、過去の障害対応記録から類似した事象を判定し、原因や対策を分かりやすく提示する。
③実証で復旧時間の約50%短縮を確認した。
障害対応を迅速・高度化
日立製作所は11月28日、鉄道設備の早期復旧を支援するAI支援システムを開発し、JR東日本での現場実証を経て実用化したと発表した。
今回のシステムは、同社独自開発のリコメンドAI技術(特許出願中)を活用した「オペレーション・リコメンデーションシステム」がベースとなっている。
リコメンドAIが過去の記録から類似事象を提示
リコメンドAIは、過去の膨大な記録から類似の事象を抽出するというもの。
今回の支援システムでは、障害発生時のエラー内容などを指令員が入力すると、リコメンドAIがJR東日本の過去の障害対応記録から類似事象を判定し、過去の事象の原因や対策を分かりやすく提示する。
発生頻度の低い稀な事象も、レア度を織りこんだ類似度判定により、類似の事象を抽出し提示できるという。
実証で現場指令員がリコメンドAIを高く評価
日立とJR東日本は2020年3月から同システムの現場実証を共同で実施。実証では、リコメンドAIの提案内容を現場の指令員が高く評価するとともに、従来は復旧に約2時間要していた事象を1時間程度に短縮することができ、復旧時間の約50%短縮を確認できた。
これにより両社は、2023年4月から首都圏在来線にて本番運用を開始することとした。
(画像はプレスリリースより)
日立製作所ニュースリリース
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JR東日本は、東日本を中心に旅客鉄道を運営する鉄道事業者。
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所在地:東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 JR東日本本社ビル