▼ ニュースのポイント
①凸版印刷が「TransBots(R)」の多機能コンソールに、AIによる人物認識機能を追加。
②ロボットの映像から登録した人物をAIが認識、位置を特定。
③AI機能などのエッジコンピュータ搭載不要、ロボットのコストダウンが可能。
広い範囲を監視、イベント会場などの活用にも期待
凸版印刷が、複数の異種ロボットを一元制御する「TransBots(R)(トランスボッツ)」に、画像を事前に登録した人物の認識を可能にするAIシステムを開発し、実証実験を行ったことを11月21日に発表している。
同ソリューションは、複合施設や大型イベントなどでの管理や、搬送ロボット、移動型ピッキングロボットなどさまざまなサービスロボットへの応用も期待できる。
クラウド上でAIが人物を認識
「TransBots(R)」は、オペレータが多機能コンソールを通してVR空間上でロボットの走行コースを設定すると、展示会場などの実空間のロボットが連動して動く。人物認識機能は事前登録情報に一致した人物を認識し、ロボットの位置情報から対象人物の位置を特定できる。
認識した画像はサーバーに保存・記録することができ、複数台のロボットが認識した撮影画像はダッシュボード上で一覧にすることが可能。多種多様なロボットが「TransBots(R)」に接続するだけで各種機能を利用できる。
サステナブルなくらしの実現へ
人物の認識は、対象エリア内に事前に登録した人物が入場した場合、走行している複数台のロボットがその人物の認識をする。病院や複合施設、入場制限が設けられた展示会やコンサートなど、遠隔での管理に活用できる。
凸版印刷は今後、さまざまなロボットメーカーとの連携を深め、サービスロボットと「TransBots(R)」での多機能コンソールを拡充し、労働力不足の解消や働き方改革を実現していく。
(画像はプレスリリースより)
凸版印刷 プレスリリース
https://www.toppan.co.jp/▼ 会社概要
凸版印刷は、印刷テクノロジーをベースに、情報コミュニケーション事業、生活・産業事業、エレクトロニクス事業といった幅広い事業活動を展開する企業。
社名:凸版印刷株式会社
代表取締役:麿 秀晴
所在地:東京都文京区水道1-3-3