▼ ニュースのポイント
①東芝が「音響劣化推定AI」を開発。
②同AIはノイズによる誤検知を抑え、「劣化」を高精度に推定する。
③同AIはニューラルネットワークを用いて機器の稼働音の特徴を学習。
ノイズによる誤検知を抑制
東芝は11月16日、機器の稼働音を解析することで劣化の兆候がわかる音響劣化推定AI「VAE-DE」を開発したと発表した。
同AIは、音響ノイズや電気的ノイズが稼働音に混入しても、誤検知することなく、機器の劣化の兆候を早期に捉えることができるというもの。
同社が実際に行った「音響劣化推定AI」の効果検証でも、ノイズによる誤検知を抑え、「劣化」を高精度に推定することができたという。
これにより、同AIを用いることで機器の稼働音から劣化状態を見極めることができ、適切なタイミングで保全を行うことが可能となる。
ニューラルネットワークを用いて稼働音の特徴を学習
AIは正常な稼働音を大量に学習することで機器の異常や劣化の音を検知できるため、近年はAIで機器を状態監視する「状態基準保全」の取り組みが進んでいる。
だが、実際の現場では、周囲の機器などのノイズが入り込むため、AIがこれらのノイズを「異常」として誤検知する課題があった。
今回のAIは、脳の仕組みを模したニューラルネットワークを用いて機器の稼働音の特徴を学習したもので、「劣化傾向音を検知する性能」と「ノイズによる誤検知低減」を両立させて開発された。
(画像はプレスリリースより)
東芝ニュースリリース
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