▼ ニュースのポイント
①IPAが「DX実践手引書 ITシステム構築編」の完成版を公開。
②完成版では、DXの課題克服事例や、API活用事例・API全体管理、アジャイル開発の解説を追記した。
③複雑な概念のアジャイル開発は、「アジャイル開発の家」として整理し図示した。
追記を重ねて完成版を公開
IPA(情報処理推進機構)は10月26日、昨年公開した「DX実践手引書 ITシステム構築編」に、DXの課題克服事例や、API活用事例・API全体管理、アジャイル開発の解説を追記した完成版を公開した。
「DX実践手引書 ITシステム構築編」は、DX未着手・途上企業の担当者を技術面で支援するためにIPAが昨年11月に公開したもので、公開後も技術要素の追記を行い改訂している。
今回はさらに、「DX実践の課題と克服に向けた取り組みと結果を整理」「API活用事例の紹介とAPI全体を管理する考え方を整理」「アジャイル開発の概要・効果・考慮点の明示」を追記した。
DX、API、アジャイルについて追記
追記された内容のうち、DXについては、DX先進事例5社にヒアリングし、ぶつかった課題と克服するための取り組みや結果を整理して紹介している。
APIに関しては、APIを活用している国内企業4社の事例を紹介し、インタビュー結果から、API全体を管理する考え方を、「技術的な観点」と「組織的な観点」に分けて整理。
「技術的な観点」では、「APIゲートウェイ」「API開発支援機能」「API監視機能」について説明し、「組織的な観点」では、企業内にAPI管理者を置くことが望ましいとしている。
アジャイル開発については、複雑な概念であるため、概要から効果、考慮点、先進事例までを詳述し、「アジャイル開発の家」として整理し図示している。
(画像はプレスリリースより)
IPAニュースリリース
https://www.ipa.go.jp/about/press/20221026.html「DX実践手引書 ITシステム構築編」完成版
https://www.ipa.go.jp/files/000094497.pdf▼ 法人概要
IPAは2004年、経済産業省の政策実施機関として発足。日本のIT施策を企画立案し、実践する取り組みを行っている。
法人名:独立行政法人情報処理推進機構
理事長:富田 達夫
所在地:東京都文京区本駒込二丁目28番8号