▼ニュースのポイント
①カーブジェンは神戸大学などと共同研究をスタート。
②今回の共同研究は、自動でグラム染色を行える「ポイント・オブ・ケア・グラム染色装置」の開発が目的。
③同装置の開発後は、医療現場への提供を考えており、救急外来や集中治療室や高度治療室などにおいて診断への活用を目指す。
共同研究を開始
9月6日、カーブジェンは神戸大学などと共同研究をスタートすることを発表した。
今回の共同研究は、自動でグラム染色を行える「ポイント・オブ・ケア・グラム染色装置」の開発が目的だ。
世界では、薬剤耐性のある細菌への感染に対する懸念が高まっている。
これは、経験的治療による抗菌薬の乱用や誤用が原因だと考えられている。
同社は画像解析AIを細菌感染症診断に活用して薬剤耐性問題に取り組んでおり、独自開発したAI技術を細菌感染症分野において応用。
今回の共同研究は、東京都中小企業振興公社の「令和3年度新製品・新技術開発助成事業」に選ばれた。
迅速な診断が必要な現場へ
グラム染色とは、デンマークのハンス・グラム氏によって確立された、細菌の分類方法のひとつだ。
細菌を色素で染色し、紫色に染まる細菌をグラム陽性菌、赤く見える細菌をグラム陰性菌と呼ぶ。
今回同社が実施する共同研究では、検体を塗布したスライドガラスをセットすれば、機械が自動で固定から染色、水洗まで行い、標本を作製してくれる小型の装置を開発する。
ポイント・オブ・ケア・グラム染色装置の開発後は、医療現場への提供を考えており、救急外来や集中治療室や高度治療室などにおいて診断への活用を目指す。
(画像はホームページより)
カーブジェン プレスリリース
https://carbgem.com/▼会社概要
細菌感染症分野において、AI・バイオインフォマティクスを活用した、次世代バイオ・医療関連技術の開発を行っている企業。
会社名:カーブジェン株式会社
代表:中島正和
本社所在地:東京都品川区上大崎2丁目24番13号