▼ ニュースのポイント
①生成AIを業務で「活用している」企業は9.1%、活用を「検討している」企業は52.0%。
②活用を検討するも4割弱が「活用イメージがわかない」と回答。
③「活用したい・活用したことがある」生成AIのトップはChatGPT。
4割弱が「活用イメージがわかない」
帝国データバンクは6月20日、生成AIの活用に関する企業アンケートの結果を発表した。有効回答企業は1,380社だった。
アンケート結果によると、生成AIを業務で「活用している」企業は9.1%、活用を「検討している」企業は52.0%となり、6割超の企業が活用に前向きだった。
活用を「検討している」企業のうち「具体的に検討していく」は14.2%だったが、残る37.8%の企業は「現時点では活用イメージがわかない」と回答した。
企業規模別にみた生成AIの利用状況では、大企業13.1%、中小企業8.5%、小規模企業7.7%となり、企業規模に比例して活用の割合が高まっていた。
一方、生成AIの「利用禁止」企業も、大企業11.4%、中小企業4.7%、小規模企業4.3%の順となり、企業グループなどでは情報漏洩を懸念して利用禁止にしているケースも多いことがわかった。
ChatGPTが突出
生成AIを「活用・検討」している企業に、「活用したことがある・活用したい」生成AIについて問うと、「文章・コード生成AI(総合型)」が93.1%と最も多く、次いで「画像生成AI」14.3%、「音声・音楽・動画生成AI」7.4%となった。
具体的な「文章・コード生成AI(総合型)」では、ChatGPT(オープンAI)が87.9%、次いでBard(グーグル)27.2%などとなり、知名度の高さからChatGPTが群を抜いていた。
同社では、今回のアンケート結果から、生成AIの活用に前向きな企業は6割超となったが、活用場面を想定できない企業も多く、ビジネスでの活用にはもう少し時間がかかりそうだとしている。
(画像はプレスリリースより)
帝国データバンク プレスリリース
https://www.tdb.co.jp/▼ 会社概要
帝国データバンクは企業の信用調査などを行う調査会社。
社名:株式会社帝国データバンク
代表取締役:後藤 信夫
所在地:東京都港区南青山2-5-20