▼ニュースのポイント
①理経はカナダのNuraLogixが開発した、非接触バイタル計測ソリューションの提供をスタートした。
②同ソリューションは、パソコンやスマホのカメラで、ユーザーの顔を撮影して健康状態の計測と記録を行うというもの。
③経皮光学技術を活用し、撮影した顔の動画から得られた血流データをAIが解析して、血圧や心拍数、血糖値に関するリスク、ストレスレベルの推定値を算出する。
Personal Health Recordの構築が進む
5月19日、理経はカナダのNuraLogixが開発した、非接触バイタル計測ソリューションの提供をスタートしたことを発表した。
日本では高齢者が増加しており、保健医療システムを持続できるか否か危惧されている。今のシステムを維持するには、病気の予防・予後サービスを充実させ、病気にかからないようにすることが肝要だ。
そのためには、ヘルスケア産業にデジタル技術を導入することが効果的であると考えられており、新しいヘルスケア産業の市場が拡大するのではないかと予想されている。
ヘルスケアのスタートを病院へ行くことではなく、「個人が主体的に選択・発生するヘルスケア」をスタート地点にするために、個人ごとに生涯医療データを管理かつ活用することができるPersonal Health Recordの構築が世界中で進められている。
特別な機器がいらないところがポイント
NuraLogixの非接触バイタル計測ソリューションは、パソコンやスマホのカメラで、ユーザーの顔を撮影して健康状態の計測と記録を行うというもの。
経皮光学技術を活用し、撮影した顔の動画から得られた血流データをAIが解析して、血圧や心拍数、血糖値に関するリスク、ストレスレベルの推定値を算出。ただし、現時点では医療機器認定を取得できていないため、同ソリューションを医療診断行為に使うことはできない。
血圧や心拍数など、日々のバイタルデータの蓄積はPersonal Health Recordの一部であり、特別な機器を必要としないバイタルデータ測定は有用なのではないかと大きな期待が寄せられている。
(画像はプレスリリースより)
理経 プレスリリース
https://www.rikei.co.jp/news/2023-11/▼会社概要
システムソリューション事業、ネットワークソリューション事業、電子部品や機器事業を展開する企業。
会社名:株式会社理経
代表:猪坂 哲
本社所在地:東京都新宿区西新宿3丁目2番11号 新宿三井ビルディング2号館