▼ ニュースのポイント
①アシックスが小型BLEセンサを活用した牧場のDX推進化実証事業を実施。
②乳牛の発情期検知と予測が可能かを検証。
③正確な発情期の予測には、より多くのデータ収集が必要。
一次産業のDX推進へ
アシックスは4月19日、同社の小型BLEセンサ「TUNEGRID-Cube」を用い、神戸市立六甲山牧場のDX推進に向けた実証事業を実施したと発表した。
実証事業は2022年8月~2023年1月、神戸デジタル・ラボ(KDL)、神戸市立科学技術高等学校とともに行われ、科学技術高校の生徒はデータ分析を実践的に体験した。
乳牛に小型センサを装着し発情期を予測?
牛は妊娠・出産を経て搾乳が可能となるため、牧場運営を効率的に行うには発情期を正確に知ることが重要となる。だが、発情の周期はおおよそ分っていても発情期は毎回異なるため、飼育員は発情期が近づく度に、再三の確認作業に多くの時間と労力を費やしているという。
今回は、発情期の牛は歩数が増えるという傾向を利用。乳牛2頭に「TUNEGRID-Cube」を装着し、発情期の検知・予測の可能性について検証した。
「TUNEGRID-Cube」は重さ約7gで、時間に応じた歩数の記録や、受信機との連動により着用者の位置情報を取得できるというセンサ。
検証の結果、乳牛の発情期における歩数増加が証明され、歩数の異常値による病気の早期発見などにも有効活用できることを確認した。しかし、AIによる予測分析では、予測値と実績値はほぼ一致したものの、正確な発情期の予測には、より多くのデータ収集が必要であることが分ったとしている。
(画像はプレスリリースより)
アシックス ニュースリリース
https://corp.asics.com/jp/press/article/2023-04-19▼ 会社概要
アシックスは各種スポーツ用品の製造と販売を行う企業。
社名:株式会社アシックス
代表取締役:廣田 康人
所在地:神戸市中央区港島中町7丁目1番1
▼ 会社概要
神戸デジタル・ラボは、システム開発やアプリ開発、関西有数の情報セキュリティサービスなどを提供する独立系ベンダー。
社名:株式会社神戸デジタル・ラボ
代表取締役:永吉一郎
所在地:神戸市中央区