▼ ニュースのポイント
①三菱電機がドライバーの生体情報の変化から体調異常を検知する技術を開発。
②独自AIで脈や血圧の変化から体調異常を検知。
③姿勢崩れがない意識消失も検知。
ドライバーの意識消失の50%は姿勢崩れを伴わない
三菱電機は4月18日、ドライバーモニタリングカメラ(DMS)を用いて運転中のドライバーの脈拍・血圧の変化などを非接触で推定し、ドライバーの意識消失などを検知する技術を開発したと発表した。同技術では姿勢崩れがない意識喪失も検知できるという。
国内における健康起因交通事故では「心疾患」「てんかん」「脳血管疾患」が三大要因とされ、ドライバーの意識消失などによる事故の予防が急がれている。
体調異常を検知する技術では、DMSカメラの映像から、意識消失時に発生する姿勢崩れを検知する技術がある。しかし意識消失の約半数は、運転姿勢を保ったままで姿勢崩れを伴わないため、その対策が求められていた。
脈や血圧の変化から体調異常を検知
今回同社が開発した技術では、「心疾患」「てんかん」「脳血管疾患」による体調異常時に生じる脈拍や血圧などの生体情報の変化に着目。
DMSによる非接触生体センシング技術を用い、独自AIが脈拍数、脈拍間隔、脈の強弱、血圧の変化を推定。同社AIのマイサートによって、姿勢崩れなど視覚的変化がない体調異常も検知できるようにした。
これにより、姿勢崩れの前に生体情報が変化した場合も、体調異常の早期検知によって事故回避行動を取ることが期待できるとしている。
(画像はプレスリリースより)
三菱電機 ニュースリリース
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三菱電機は、家電から重電、人工衛星まで幅広い製品を製造販売する総合電機メーカー。
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