▼ニュースのポイント
①アイラトは3月から「AI支援放射線治療計画品質管理ソフトウェア」の提供をスタートしている。
②同製品は、高精度放射線治療の品質を管理するためのソリューション。
③強度変調放射線治療は生存率が高く副作用が少ないが、放射線治療計画の品質にばらつきがあることがわかっている。
放射線治療計画の品質には、ばらつきがある
3月24日、アイラトは同月から「AI支援放射線治療計画品質管理ソフトウェア」の提供をスタートしていることを発表した。
同製品は、高精度放射線治療の品質を管理するためのソリューションだ。
医師や医学物理士が有する臨床知見と、同社独自のAI技術を組み合わせ、国内の治療計画ポリシーに沿ったお手本線量分布を、患者ごとに作成することができる。
課題を解決するために開発
国際がん研究機関の予測によると、2020年から2040年の間でがん患者は50%増加する見込みであり、全がん患者の半数以上が放射線治療を受けるとされている。
この予測に合わせて、放射線療法の技術は進歩しており、従来の放射線療法よりも治療効果が高いとされる強度変調放射線治療も普及してきた。
この強度変調放射線治療は、従来の放射線療法に比べて副作用の発生が低減でき、生存率が高い技術だ。そのため、働きながら治療を続ける患者において、QOL 向上に貢献する治療法として注目を集めている。
しかし、日本放射線腫瘍学会の研究班や医療機関の報告などから、強度変調放射線治療は、放射線治療計画の品質にばらつきがあることがわかっている。
そこで同社は、治療計画の品質のばらつきをなくすべく、AI支援放射線治療計画品質管理ソフトウェアを開発したのである。
(画像はプレスリリースより)
アイラト プレスリリース
https://airato.jp/aivotqa_release/▼会社概要
日本発の放射線治療スタートアップ企業であり、医療機器プログラムの企画から開発までを手掛ける企業。
会社名:アイラト株式会社
代表:橋本健二
所在地:神奈川県横浜市西区花咲町6-143-1309