▼ ニュースのポイント
①Turingが国産の大規模言語モデル(LLM)開発に着手。
②目指すは現実世界へ適応するマルチモーダルAIの開発。
③リアルタイム性・安全性・堅牢性に対応する技術を開発。
現実世界を認知・理解するLLMを
完全自動運転EVの開発・製造を手がけるTuring(チューリング)が、完全自動運転の実現に向けた大規模言語モデル(LLM)の開発に着手したことを、3月20日に発表している。
汎用人工知能の実現へ
完全自動運転の実現には人間と同等以上に現実世界を理解した自動運転AIが必要となり、道路の補助標識や道路標示のシンボルを理解するなど、高いレベルでの認知・理解が期待される。
LLMは、人間のように自然な文章の生成や質問に答えるため、大量のテキストデータから学習する。生成AIとLLMは世界を理解する能力を持っており、Turingの自動運転アプローチはカメラ方式で運転の判断機構を重視している。
人間の運転学習と同様のアプローチを
自動運転AIが適切な判断と行動で現実世界へ適応するため、視覚情報や音声データなどの情報を取り込み理解できるようマルチモーダルAIの開発が行われる。
また、モデルの圧縮や車載ハードウェアへの最適化などの技術で効率的に計算し、リアルタイムに目の前の世界を理解・予測・判断する適切な行動が必要とされる。
外部環境やシステムへの敵対的攻撃に対する耐性を持つモデルの設計や、予測できない状況に対応できる技術も求められるため、自動運転のためのAI技術開発は今後も継続的に進められる。
(画像はプレスリリースより)
Turing プレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000098132.html▼ 会社概要
Turingは「We Overtake Tesla」をミッションに、完全自動運転EVの開発・販売を目指すスタートアップ企業。
社名:Turing(チューリング)株式会社
代表取締役:山本 一成
所在地:千葉県柏市若柴226番地44中央141街区1