▼ニュースのポイント
①富士通と理化学研究所は次世代IT創薬技術の共同研究を開始した。
②共同研究にはスーパーコンピュータ「富岳」を活用し、創薬プロセスの新領域開拓と開発費用の削減、開発期間の短縮を目指す。
③この新たな創薬プロセスを広く普及させることができれば、創薬分野におけるDXが大きく加速するのではなないかと、大きな期待が寄せられている。
共同研究をスタート
5月17日、富士通と理化学研究所は創薬分野のDXを促進し、創薬プロセスの費用削減や開発期間の短縮を目標に、次世代IT創薬技術の共同研究を開始した。
この共同研究には、スーパーコンピュータ「富岳」を活用する。
富岳はスーパーコンピュータ「京」の後継機として誕生し、世界トップの性能を有する計算機だ。
目標は世界トップレベルの次世代IT創薬技術の開発
近年、未知のウイルスが原因の病気に対するワクチンや新薬の開発においては、中分子薬や高分子薬の開発が強化されている。
中分子薬や高分子薬は副作用が少なく、薬効が高いことで注目を集めており、これらの創薬プロセスにおいては、ITを活用して効率化することも求められている。
そこで、富士通と理化学研究所は共同研究を開始し、最先端のシミュレーションやコンピューティング・AI技術を組み合わせ、標的になるタンパク質と薬剤候補分子との複合体構造の予測を実現し、創薬プロセスの新領域開拓と開発費用の削減、開発期間の短縮を目指す。
2者はこの共同研究を基に、2026年度末までに世界トップレベルの次世代IT創薬技術を開発することを目標に掲げている。
この新たな創薬プロセスを広く普及させることができれば、創薬分野におけるDXが大きく加速するのではなないかと、大きな期待が寄せられている。
(画像はホームページより)
富士通 プレスリリース
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/05/17.html▼会社概要
テクノロジーソリューション事業、ユビキタスソリューション事業、デバイスソリューション事業を手掛ける企業。
会社名:富士通株式会社
代表:時田 隆仁
本社所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター