▼ ニュースのポイント
①伊藤園、富士通がAI画像解析技術を共同開発、新茶摘採から試験運用開始。
②画像認識アルゴリズムで茶葉の摘採時期を判断。
③生産者の後継者育成、生産力向上と持続可能な農業へ。
労務負担軽減や品質向上に期待
伊藤園が富士通と茶葉(茶芽)の摘採時期を簡便に判断するAI画像解析技術を共同開発し、新茶摘採から本技術の試験運用を開始すると5月10日に発表している。
同技術の実用性検証により、緑茶原料の安定生産や品質向上、生産者の高齢化・後継者不足といった課題の支援と解決に貢献する。
画像からアミノ酸量と繊維量を推定
AI画像解析技術は、茶畑の茶葉をスマートフォンで撮影すると、画像から摘採時期の判断指標となるアミノ酸量と繊維量を推定。画像認識アルゴリズムによりクラウド上でAI解析され、茶葉の摘採(収穫)時期を簡便に判断する。
AI学習には、契約産地で撮影した約4,000枚の茶葉の画像からディープラーニングで特徴と作物の成分値を組み合わせた推定モデルを作成。色味調整など加工した合計約8,500枚の画像を使用し、富士通のAI機械学習と伊藤園の茶栽培全般の知見からアルゴリズムを開発した。
持続可能な農業へ
同技術の確立に向けて協働する伊藤園と富士通は、2023年の新茶摘採から契約産地で本格展開を目指す。今後も安心・安全で高品質な緑茶原料の安定調達と農業が抱える課題に向き合い支援・解決できるような技術開発を行う。
(画像はニュースリリースより)
伊藤園 ニュースリリース
https://www.itoen.co.jp/news/detail/id=25867▼ 会社概要
伊藤園は、茶製品や清涼飲料水などの製品開発・製造・販売のほか、茶産地育成事業や茶殻リサイクルシステム、食育活動などを展開する企業。
社名:株式会社伊藤園
代表取締役:本庄 大介
所在地:東京都渋谷区本町3丁目47番10号