▼ ニュースのポイント
①Splinkの脳画像解析プログラム「BRAINEER Model A」が薬事認可を取得した。
②同プログラムは、アミロイドPET画像の視覚読影をサポートする。
③同プログラムでは、アミロイドベータの集積度合いに着目し、アミロイド病理を数値的に評価した。
画像診断をサポートする視覚読影支援ツール
医療AIスタートアップのSplinkは4月15日、同社が開発した脳画像解析プログラム「BRAINEER Model A」が視覚読影を支援する医療機器プログラムとして薬事認可を取得したと発表した。
同プログラムの開発は、東京都健康長寿医療センター研究所との共同研究の成果としている。
認知症は診断が難しいとされ、専門医も少ない。このような中、アルツハイマー病を起因とする認知症の判定として、脳に蓄積されたアミロイドベータを画像化して読影診断するアミロイドPET検査の活用が期待されている。だが、アミロイドベータ陽性・陰性の読影診断には見落としのリスクがあるという。
アミロイド病理を定量的に評価
今回の「BRAINEER Model A」は、このようなアミロイドPET検査の読影専門医を対象にしたアミロイドPET画像解析プログラム。特に、MCI(軽度認知障がい)におけるアミロイドベータ陽性・陰性の判断が難しい場合の見逃し防止につながると期待されている。
同プログラムでは、アミロイドPET画像上のアミロイドベータの集積度合いに着目。アミロイドPET画像を診断薬ごと定量化し、さらに、診断薬によらない標準化指標を推定してアミロイド病理を定量的に評価した。数値的に評価することで、読影診断の支援が可能となったという。
(画像はプレスリリースより)
Splink プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000060865.html▼ 会社概要
Splinkはブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップ。「脳ドック用AIプログラム Brain Life Imaging」と「脳画像解析プログラム Braineer」を主力製品として提供している。
社名:株式会社Splink
代表取締役:青山 裕紀
所在地:東京都千代田区霞が関3丁目3-2 新霞が関ビル18階