▼ ニュースのポイント
①奥村組と日立ソリューションズが墜落防止用のAIモデルを構築。
②同AIモデルは、カメラ映像から墜落制止用器具のフック不使用者を自動検知する。
③同AIモデルは、検証で十分な性能が確認された。
労働災害では墜落・転落による死亡事故が多い
奥村組と日立ソリューションズは4月21日、墜落転落災害の撲滅に向けて墜落制止用器具(安全帯)のフック不使用者を自動検知するAIモデルを構築し、検証で十分な性能を確認したと発表した。
国内では労働災害における墜落・転落の死亡事故が多いことから厚生労働省は安全基準を厳格化。高所作業で使用する安全帯の規格をフルハーネス型にし、名称を「墜落制止用器具」に改めた。建設現場では、より効果的な安全対策が求められている。
カメラ映像からフック不使用者を自動検知
今回両社が構築したAIモデルは、画像認識AI技術を活用し、カメラ映像から墜落制止用器具のフック不使用者を自動検知するというもの。
AIモデルには、事前に延べ6,000件以上の画像を学習させ、カメラ映像から親綱支柱、親綱、フックを検出することでフックが親綱にかかっていない状態を自動判定するようにした。
両社は、埼玉県にある鉄骨建方中の建設現場にて、同AIモデルの検証を実施。その結果、カメラと作業員の距離が15m以内で、そのうえ人や物が重なっていないという条件下において、フック不使用者を90%以上の精度で認識できたとしている。
(画像はプレスリリースより)
奥村組ニュースリリース
https://www.okumuragumi.co.jp/newsrelease/2022/ai.html▼ 会社概要
奥村組は総合建設会社。
社名:株式会社 奥村組
代表取締役:奥村 太加典
所在地:大阪市阿倍野区松崎町二丁目2番2号
▼ 会社概要
日立ソリューションズでは、ソフトウェア・サービス事業、情報処理機器販売事業を行っている。
社名:株式会社日立ソリューションズ
代表取締役:山本 二雄
所在地:東京都品川区東品川4ー12ー7(日立ソリューションズタワー)