▼ニュースのポイント
①宇部情報システムと大阪ガスは、これまでに経験がない異常予兆をAIが検知するシステムを開発したことを発表した。
②これまでのAI異常予兆検知システムは、いちど経験したトラブルのデータをAIに学習させることで、同じようなトラブルを検知できるというものが一般的であった。
③今回開発された新AIシステムでは、正常な製造運転データをAIに学習させておき、そこから外れた状態を検知するため、これまでに経験したことがないトラブルを検知することが可能になる。
正常な製造運転データをAIに学習させておく
3月8日、宇部情報システムと大阪ガスは、これまでに経験がない異常予兆をAIが検知するシステムを開発したことを発表した。
これまでのAI異常予兆検知システムは、いちど経験したトラブルのデータをAIに学習させることで、同じようなトラブルを検知できるというものが一般的であった。
この学習方法の場合、トラブル時の異常データを十分に取得できなければ、AIの学習が十分にできないという課題がある。
今回開発された新AIシステムでは、正常な製造運転データをAIに学習させておき、そこから外れた状態を検知するため、これまでに経験したことがないトラブルを検知することが可能になる。
ユーザー自身で再学習させることが可能に
この新しいAIシステムは、宇部情報システムが対象装置における正常製造運転データのAI学習を行い、装置に適したシステムを構築後にユーザーへ納品する。
納品後はこのシステムが製造運転データをリアルタイムで監視し、異常を検知すると通知。
これまでのAI異常予兆検知システムでは、経年によるAIモデルの精度低下防止や装置のオーバーホール際に、システムエンジニアがAIに再学習させる必要があったが、この新しいAIシステムでは、ユーザー自身で再学習させることが可能になった。
宇部情報システムは来月1日から、対象装置に合わせた新しいAIシステム構築サービスの提供をスタートする見通しだ。
システム構築に関する問い合わせや相談は、すでに受け付けている。
(画像はプレスリリースより)
宇部情報システム プレスリリース
https://www.uis-inf.co.jp/▼会社概要
情報システムサービスを提供する企業。
会社名:株式会社宇部情報システム
代表:辰己 尚久
所在地:山口県宇部市相生町8番1号 宇部興産ビル