▼ ニュースのポイント
①MS&ADインターリスク総研が理経と共同開発したAR搭載の専用タブレットによる水害リスク調査を開始する。
②同タブレットでは、調査対象の建物などに浸水状況のCG画像を重ね合わせ、浸水状況をリアルに再現。
③これにより水害防止対策として再検討すべき箇所をイメージしやすくなる。
罹災時の状況を視覚化
MS&ADインターリスク総研は3月16日、従来の水害リスク調査のオプションサービスとして、拡張現実(AR)技術を活用した水害リスク調査を開始すると発表した。
同サービスは、建物・機械設備などの浸水状況をCG画像でリアルに再現し、罹災時の状況を視覚的に捉えることができるというもの。
調査を行う際は、理経と共同開発した水災ARソフトウェア搭載の専用タブレット端末を用いる。水災ARソフトウェアは、神奈川歯科大学・板宮朋基教授が持つAR技術の供与を受けたもので、目の前の風景映像に任意の深さの浸水状況をCGで投影することができる。
検討すべき箇所を具体的にイメージできる
今回の調査では、調査員が専用タブレットで調査対象の建物や機械設備に想定浸水状況のCG画像を重ね合わせた写真を撮影し、浸水状況をリアルに再現する。
表示する浸水深は、ハザードマップの想定数値や過去の水害被害時の浸水深など、任意に設定することができる。また、ハザードマップ未公表の箇所も顧客の希望に応じた浸水シナリオで画像を作成できる。
これにより、建物出入り口への止水板設置、製造設備のモーター・電源盤などの移設、製品倉庫における保管方法など、水害防止対策として検討すべき箇所をより具体的にイメージすることが可能となる。
(画像はプレスリリースより)
MS&ADインターリスク総研ニュースリリース
https://www.irric.co.jp/topics/press/2022/0316.php▼ 会社概要
MS&ADインターリスク総研は、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスの連結子会社で、リスクマネジメントに関するコンサルティング、調査研究、講演などを行っている。
社名:MS&ADインターリスク総研株式会社
代表取締役:中村 光身
所在地:千代田区神田淡路町2-105 ワテラスアネックス(10~11階)