▼ ニュースのポイント
①ナイルワークスがドローンとAI/ディープラーニングによる「イネいもち病の検出技術」を確立。
②同技術では、人の目視による検証との誤差が1%未満。
③同技術により、ドローンによる病害診断で最小5mm程度のイネいもち病の病斑検出に成功。
イネいもち病の効率的な防除へ
農業用ドローンと農業DXで国内の農業課題解決に取り組むナイルワークスは3月17日、ドローン高精度位置制御技術とAI/ディープラーニングを活用した「イネいもち病の検出技術」を確立したと発表した。
イネいもち病は稲の病気の中で最も怖い病気とされている。同社は、イネいもち病の検出技術を開発しようと、クミアイ化学工業と共同研究を重ねてきたという。
人による検証との誤差は1%未満
今回同社が確立した技術では、ドローンの高精度位置制御技術と完全自動飛行技術により、高精細画像データを圃場全面で取得。この高精細画像データから、研究を続けてきたディープラーニングによりイネいもち病の病斑を正確に検出するというもの。
同技術と人の目視による検証との誤差は1%未満だったという。
この技術を用いた結果、従来のドローンによる病害診断では検出できなかった最小5mm程度のイネいもち病の病斑検出にも成功。これにより、イネいもち病を効率的に防除することが可能になるとしている。
同社は今後、同技術を他の作物や病害虫にも展開し、病害虫の検出結果を基に、農薬の適正散布と散布量の低減が可能な散布方法の実用化を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)
ナイルワークス プレスリリース
https://www.nileworks.co.jp/▼ 会社概要
ナイルワークスは、テクノロジーで農業課題に取り組み、農業現場での効率化・自動化を目指す企業。
社名:株式会社ナイルワークス
代表取締役:永田 幸生
所在地:東京都千代田区神田錦町1-4-3 神田スクエアフロント2F