▼ ニュースのポイント
①リコーと宮崎県がのり面点検の大規模実証実験を開始する。
②リコーは、のり面点検業務を効率化・省力化できる「のり面モニタリングシステム」を開発。
③今回の実証実験では、リコーの「のり面モニタリングシステム」による点検結果と、宮崎県の人手による点検結果を突き合わせる。
走行するだけでAIがひび割れを抽出
リコーは2月15日、宮崎県と協同で、のり面(人工的に作られた斜面)点検の大規模実証実験を2022年2月に開始すると発表した。
のり面点検には多くの人手と手間を要するが、宮崎県はのり面維持管理の先進自治体で、すでに1000カ所以上ののり面を人手で点検している。
一方、リコーでは、のり面の点検業務を効率化・省力化できる「のり面モニタリングシステム」を開発。
同システムは、カメラや3次元計測システムを搭載した車で道路を走行するだけで、のり面を一度に撮影し、AIでひび割れなどを抽出できるというもの。撮影データの解析だけでなく、調書作成などの業務プロセスもデジタル化することができる。
システムの精度や効率化の度合いを検証
今回の実証実験では、宮崎県の人手による点検結果と、同システムによる結果を突き合わせ、システムの精度の確認や効率化の度合いなどの検証を行う。これにより、同システムの実用化を加速させる。
同システムが実用化すれば、より危険度の高いのり面を効率的に洗い出すことが可能となる。将来的には、さまざまなデータと連携させることで劣化の兆候を具体的に捉えることができ、適切な防災対策を行うことができるとしている。
(画像はプレスリリースより)
リコー ニュースリリース
https://jp.ricoh.com/▼ 会社概要
リコーは、事務機器、光学機器などを製造するメーカー。関連するサービス、ソフトウエア、ソリューションなども提供している。
社名:株式会社リコー
代表取締役:山下 良則
所在地:東京都大田区中馬込1-3-6