▼ ニュースのポイント
①凸版印刷がアバター生成管理基盤AVATECTを開発。
②AVATECTでは、アバターのデータベースを保管し、アバターにNFT・電子透かしを付与。
③これによりアバターの唯一性・真正性を証明し、アバターの不正利用やなりすましを抑止する。
メタバース上のセキュリティリスクを低減
凸版印刷は2月18日、自身の分身であるアバターの唯一性・真正性を証明するアバター生成管理基盤「AVATECT(アバテクト)」を開発し、2月から試験提供を始めると発表した。
近年、メタバース上ではアバターによる交流が活発化している。だが、現状のメタバースでは、本人の許可なくアバターが生成されてしまう危険性や、アバターのなりすまし/不正利用、ディープフェイク犯罪が生じる危険性がある。
そこで同社では、このようなメタバース上のセキュリティリスクを低減しようと、今回のアバター生成管理基盤「AVATECT」を開発した。
アバターのデータベースにNFT・電子透かしを付与
AVATECTでは、アバターの出自や所有者情報を管理し、NFTや電子透かしでアバターの唯一性・真正性を証明できる。
アバターの出自や所有者情報とは、モデル情報(氏名、身体的特徴、元となる顔写真など)や、当該アバターをモデルが許諾しているかの情報、アバター生成者や生成日時情報、アバター利用権情報などのこと。AVATECTでは、これらの情報をメタ情報として記録し、アバター本体と紐付けて保管する。
アバターの唯一性は、生成したアバターのNFT化により証明し、アバターの真正性は「電子透かし」を埋め込むことで証明する。真正性を証明することで、NFT化だけでは防ぐことができないアバターの不正コピーや二次加工を防止する。
また、同社が提供する「本人確認アプリ」と連携させることで、アバターの登録やアップロード権限を本人確認された利用者のみに限定。これにより、将来的にはメタバース内でのオンライン決済なども、本人確認プロセスを経ずにサービスを提供することが可能となる。
(画像はプレスリリースより)
凸版印刷ニュースリリース
https://www.toppan.co.jp/▼ 会社概要
凸版印刷は、印刷テクノロジーをベースに、「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」、「エレクトロニクス事業分野」の事業活動を展開している。
社名:凸版印刷株式会社
代表取締役:麿秀晴
所在地:東京都文京区水道1-3-3