▼ ニュースのポイント
①ロックガレッジが消防本部と連携し、捜索支援システム「3rd-EYE」を用いた実証試験を実施した。
②同システムは、ドローン映像とAI・XRを融合したもので、救助活動の迅速化・効率化が可能となる。
③実証試験により、同システムを用いることで効率よく捜索活動が行えることがわかった。
捜索支援システム「3rd-EYE」の実用化へ
ドローンのハードウェア開発などを行うロックガレッジは1月28日、先頃実施した捜索支援システム「3rd-EYE」による人命救助実証試験の模様について発表した。
実証試験は、茨城県DXイノベーション推進プロジェクト事業の採択を受けて、茨城西南広域消防本部との合同訓練形式で行われた。
実証試験で用いた捜索支援システム「3rd-EYE」は、ドローンで撮影した映像を現場で即時に有効活用できるよう、ドローン映像とAI・XRを融合したもの。
試験の結果、同システムの仕様と機能を最適化することで、これまでの指揮系統を維持したまま、効率よく捜索活動が行えることがわかったという。
捜索支援システム「3rd-EYE」の概要
同システムでは、ドローンの映像をAIでリアルタイム解析して捜索対象(人)の位置を特定し、捜索隊員が装着したスマートグラスにその位置情報を空間表示することができる。
これにより、捜索隊員は捜索対象の居場所を直感的に理解でき、救助活動を迅速化することが可能となる。
また、指揮本部のタブレット端末には、ドローン映像や、AIによる人影検出結果と地図表示、捜索隊員の現在位置・移動軌跡など、すべての情報が集約され、本部から指示を出すこともできる。
このため、同じ場所を二度捜索することもなくなり、効率的な捜索が可能となる。
なお、同システムの実用化版では、部隊の指揮権者が情報を取捨選択し、各部隊に指示を出すシステムとなっているという。
(画像はプレスリリースより)
ロックガレッジ プレスリリース
https://www.rockgarage.tech/▼ 会社概要
ロックガレッジは、ドローンハードウェア、ソフトウェア開発、ロボット制御開発、システムアーキテクトなどを行っている。
社名:株式会社ロックガレッジ
代表取締役:岩倉 大輔
所在地:茨城県古河市古河544-84