▼ ニュースのポイント
① 自動収穫ロボットに遠隔操作や夜間稼働などの新機能を追加し、メディア向けに公開へ
② AIの画像認識技術が向上したことで夜間における自動収穫が可能に
③ 「ピーマンを探すカメラ」と「収穫アプローチを調整するカメラ」を搭載
「L」に遠隔操作や夜間稼働などの新機能を追加
AGRISTが1月26日、ピーマン自動収穫ロボット「L」に、遠隔操作や夜間稼働などの新機能を追加し、メディア向けに公開する予定。2021年9月に公開した機体比で収穫量が大幅に向上したと、1月12日に発表している。
「L」は、吊り下げ式でワイヤーを伝って移動してピーマンを自動で収穫するロボットで、人がいない状態でもロボットがビニールハウス内を巡回することが可能。今回AIの画像認識技術が向上したことにより、夜間における自動収穫のほか、遠隔操作機能を追加したことで身体の不自由な人でも自宅からロボット操作をして農業に参加できるようにした。
これによりAGRISTは、身体が不自由な人が農業分野で活躍し、自信や生きがいを持って社会参画できる「農福連携」の実現に寄与していく。
ロボット本体にピーマン探索用のカメラを追加
2021年9月に公開した「L」の機体の収穫ハンド部分にはカメラが1機のみ搭載されていたが、今回はロボット本体にピーマン探索用のカメラを追加。ピーマンの位置をより効率的に把握するため、「ピーマンを探すカメラ」と「収穫アプローチを調整するカメラ」を分け、最短経路で収穫動作へ移行することを実現している。
また、AIが認識・多軸アームで枝葉を回避し、収穫アプローチすることで、ピーマンの樹木にダメージを与えないロボットになった。
(画像はプレスリリースより)
AGRIST
https://agrist.com/AGRISTのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000050444.html▼ 会社概要
AGRISTは、 農業ロボット開発事業・AI開発事業・ソフトウェア開発事業を展開するベンチャー企業で、テクノロジーによる農業課題の解決に寄与。高齢化が進み農産物収穫の担い手不足の課題がある農業を支えるべく、自動収穫ロボットの開発に着手し、宮崎県から全国に販路を拡大している。
社名:AGRIST株式会社
代表取締役 兼 最高経営責任者:齋藤 潤一
本社所在地:宮崎県児湯郡新富町富田東1丁目47番地1