▼ ニュースのポイント
①トーマツがAIを活用した不正検知モデルを開発し、2022年1月から本格導入を始める。
②同モデルでは、会社・勘定科目単位で不正を検知することができる。
③同モデルと従来のモデルを組み合わせることで、不正リスク評価から対応手続きの立案までAIを活用する道筋ができた。
2022年1月から本格導入
デロイト トーマツ グループの監査法人トーマツは1月7日、AIを活用した不正検知モデルを開発し、2022年1月から本格導入すると発表した。同モデルと、すでに活用しているモデルとを組み合わせ、AI・データドリブンによって監査を高度化する考えだ。
会社・勘定科目単位で不正を検知
今回の不正検知モデルは、過去の不適切な財務データをAIに学習させ、会社・勘定科目単位で不正を検知するというもの。
同モデルに監査先から入手した財務データを投入すると不正スコアがはじき出され、不正リスクが高い会社や勘定科目・財務指標を識別することができる。これにより、監査人は効率的な不正リスク分析を行うことができ、これまでは識別できなかった不正パターンも識別できるという。
トーマツではすでに、仕分け単位で異常な仕分けを識別して検出する「仕分け分析モデル」や、異常な取引を識別して検出する「異常検知モデル」を開発し、活用している。
このため、これらのモデルに今回の不正検知モデルを組み合わせることで、AI・アナリティクスを、不正リスク評価から対応手続きの立案まで幅広く活用する道筋ができたとしている。
(画像はプレスリリースより)
トーマツ ニュースリリース
https://www2.deloitte.com/jp/▼ 法人概要
トーマツは、監査・保証業務、リスクアドバイザリーを行う監査法人。
法人名:有限責任監査法人トーマツ
代表者:國井 泰成
主要事務所所在地:東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング